看護師の子育て クリニックに転職する場合






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クリニックへ転職する際の注意点

子育てを理由に、総合病院や入院病棟でバリバリ働くのを辞めて、クリニックで勤務することを選択する場合もあるでしょう。ライフサイクルによって職場を変えられるのは、看護師の特権ですね。

 

しかし、クリニックに転職する理由は仕事が楽だからでしょうか。いいえ、むしろ子育てには逆かもしれません。それは、クリニックごとで全く子育てに対する理解力や支援体制が異なるからです。

クリニックは病院と違って、勤務している看護師は5人程度のことが多いでしょう。100人の中の1人と、5人の中の1人は大きな違いがあります。人間関係や仕事内容で行き詰った時に、まず逃げ場がありません。入ってみて、どうしても馴染めない人と一緒になったときには、我慢するか仲良くなるか、もしくは辞めるかのどれかです。異動がないというのはクリニックのメリットでもあり、デメリットでもあるのです。

   

また、休みをとる際にフォローしてくれる人の数が少ないこともあげられます。30人の外来で3人の休みが重なる場合は、1人分を9人で補えば済みます。しかし、5人のクリニックで3人の休みが重なることなど、認められません。  その3人の誰もがやむを得ない事情であれば、誰が出てくることになるのでしょうか。学校行事の場合は、同じ学校に通う子を抱える人全員が同じ日に休みをとることになりますよね。 子育てを理由に転職を検討している場合、これらに注意しなくてはなりません。

 

さらに、子育てとは別にクリニックの特徴があります。一つは診察時間、もう一つは経営者との距離です。  クリニックでは診察時間を午前と午後に分けており、2~3時間もの昼休みの間、スタッフは一度帰宅していることがあります。この時間帯の急患は総合病院の救急外来で受けてもらえばよいからです。

   

そうなると、実質労働時間は8時間であっても、午前と午後の診察時間の間がぽっかり空いてしまいます。その分クリニックは受け付け時間が病院の外来より遅いので、帰りが遅くなります。空いた時間を有効に使えて、かつ帰りが遅くなっても構わないなら、クリニックも良い転職先と言えるでしょう。

   

もう一つは、これが一番のネックなのですが、経営者との距離が非常に近いということです。病院勤務であれば人事担当者がいた上で採用され、自分の所属長として看護師長がいますので、医師が上司になることはありません。  クリニックでは、自分を採用するのも、実績を評価するのも、休みを許可するのも、給与やボーナスを決めるのも全て経営者である開業した医師です。その医師との関係がうまくいかなければ、働く環境や条件の全てが劣悪になってしまうのです。

   

安易に「子供が小さいからクリニックでゆる~く働こう」という考えは捨てましょう。大勢の中に混ざるほうが、自分の身を守ってもらえるものですよ。